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オリーブ牛の生産拡大へ/繁殖用雌牛購入・県農協2011/02/10 09:30
香川県産の讃岐牛のうち、オリーブを飼料に肥育した「オリーブ牛」の生産拡大に向け、香川県農協は9日、優良な子牛を確保する目的で繁殖用の雌牛33頭を鹿児島県から購入、香川県内の畜産農家に引き渡した。
雌牛購入は、讃岐牛のブランド力向上を進める県の事業の一環。県は買い手となった農家に対し、購入費の2分の1(上限40万円)を助成する。事業費は1200万円。
オリーブ牛は、県内で育てた黒毛和牛「讃岐牛」のうち、出荷前の2カ月以上オリーブの搾りかすを一定量与えた牛。これまで小豆島で試験的に肥育していたが、1月から県内全域に拡大した。
県畜産課によると、購入した雌牛は全国有数の種雄牛「安福久(やすふくひさ)」の子で、生後9~11カ月、体重は約300キロ。価格は1頭115万6千円~50万8千円。オリーブ牛として育てる子牛を産むのが役目で、順調にいけば約2カ月後に種付けを行い、来年2月ごろに最初の出産を迎えるという。
この日、綾川町の県家畜市場では買い手を決める抽選会があり、38戸の農家が参加。骨盤の大きさや性格などを確認し、気に入った子牛の抽選に臨んだ。
2番目に高値が付いた雌牛を購入した高松市の渡辺隆司さん(75)は「次世代の讃岐牛のブランド作りがわれわれの使命。消費者に認められるよう頑張って育てたい」と話していた。
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