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オリーブ牛を増産/県、ハマチに続き売り出す | 香川のニュース | 四国新聞社

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オリーブ牛を増産/県、ハマチに続き売り出す
2011/01/30 09:57
県産牛のブランド力をアップさせようと、香川県は特産物のオリーブを飼料に肥育した「オリーブ牛」の生産拡大に本格的に乗り出した。これまでは小豆島のみで肥育していたが、今月から県内全域の農家約30戸で生産を開始。増産に向け、順次県外から雌雄牛を購入し、オリーブハマチに続くオリーブの付加価値を付けた県の特産品として売り出す方針だ。

 讃岐三畜の一つである讃岐牛は肉質が好評な一方、特徴がなく、神戸牛や松阪牛などの有名ブランドに比べると同品質でも販売価格が低い。出荷量が減少する中、付加価値の高い「オリーブ牛」として県外牛との差別化を図り売り込もうと計画した。
 オリーブ牛は、県内で肥育した高品質の黒毛和牛「讃岐牛」のうち、出荷前の2カ月以上オリーブの搾りかすを一定量与えることが条件。オリーブに含まれる成分で、肉が柔らかく変色しにくくなるなどの効果が期待できるといい、県の技術支援などを受けながら土庄町の農家が約3年間かけて肥育し、昨年初めて出荷した。
 県では本格的な増産に向け、2010年度一般会計補正予算に雌雄牛の購入費やPR費など3千万円を計上。飼料となるオリーブの搾りかすは約2千キロを確保しており、来年度は300頭を目標に生産する。
 さらに生産頭数を増やすため年度内に約30頭の雌牛、来年度に種牛1頭を県外から購入し、県畜産試験場や県内農家で肥育。オリーブが肉質の向上に与える効果などを検証する試験研究と並行しながら生産を拡大する。
 3月にはオリーブ牛の普及イベントも高松市内で開催予定。県畜産課は「オリーブが健康に良いイメージも定着し、消費も期待できる。将来的に讃岐牛すべてをオリーブ牛として売り出せるよう、PRも強化していきたい」と話している。

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